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Google Workspaceとは?新しい働き方を支援するツール

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Google社は、2004年にGmailを発表し、その2年後にGoogle Docsを発表して以来、地球上のどこからでも、またどんなデバイスからでも、人々が安全につながり、共同作業を行うことができる柔軟で便利で革新的なソリューションを構築し続けてきました。

2020年10月にGoogle WorkspaceをGoogle社が発表した際には新しいブランドを導入しただけでなく、すべての人のための単一で統合された体験を提供するというビジョンを明確に打ち出しています。そのビジョンとは何かを成し遂げるために必要なすべてのものをひとつの場所で提供するというものです。

Gmail・Chat・Calendar・Drive・Docs・Sheets・Meetなどのアプリを利用することで、消費者、企業、教育機関のユーザーは、毎日連絡を取り合い、アイデアを共有し、より多くのことを一つのツール郡を使って一緒に成し遂げることができるようになります。これが「GoogleWorkspace」です。

GoogleWorkspaceは、離れた場所にいる社員とデータを共有したり、ビデオ会議を開いたりなど、リモート環境で仕事をするための便利な機能が数多く備わっています。GoogleWorkspaceは、Google社が提供するアプリケーションのなかでも、ビジネスに最適化された複数のアプリケーションによって構成されており、組織の情報共有の基盤として組織づくりを強力に支援してくれるツールです。

ユーザー数が数十万人を超える大規模な銀行や小売業者から急速に成長している新興企業まで、世界中の 500 万を超える企業や組織で、GoogleWorkspaceは使用されています。

なお、GoogleWorkspaceは、以前は、「G Suite」という名称(更に以前はGoogleApps)であったものの、2020年10月にリニューアル(リブランド)されてGoogleWorkspaceとなりました。

それでは、このGoogleWorkspaceでは何ができるのでしょうか?この記事では、GoogleWorkspaceで何ができるのかについてわかりやすく解説していきます。

新しい働き方とGoogleWorkspace

新しいワークスタイルとしてテレワーク(情報通信技術を活用して、時間や場所にとらわれない働き方)を導入する企業が増えてきています。COVID-19が世界中で猛威を振るう中で、多くの企業がテレワークを導入しましたが、ポストCOVID-19の世界では、決まった時間に決まった場所で働くのではなく、それらにとらわれずに働く働き方として、テレワークはさらに普及していくことでしょう。しかし、いざテレワークの導入となると、準備に時間や費用がかかるということもあって、今だにテレワークを検討段階にあるという企業も少なくありません。

なかなかテレワークに踏み切れない企業でも、テレワークの実現を強力に支援してくれるツールが「GoogleWorkspace」です。世の中には、テレワークを支援してくれるツールはたくさんありますが、GoogleWorkspaceほど優れたツールはありません。GoogleWorkspaceのようなクラウドサービスの最大の特長は、自社においてハードウエアやソフトウエアを用意しなくても、テレワーク環境を導入・利用できるようになることです。

GoogleWorkspaceとは何か?

GoogleWorkspaceとは、米国に本社を持つGoogle社が提供するビジネス支援ツールです。GoogleWorkspaceの基本理念は、ユーザー間のより深いコラボレーションを可能にすることとなっています。厳密に言えば、GoogleWorkspaceは、グループウェアサービスです。GoogleWorkspaceでは、Google社が提供する様々なアプリケーション(Gmail・Google Calendar・Google Spreadsheet・Google Documents・Google Slide・GoogleMeet・Google Chat・Google Drive・Google Form・Google Siteなど)を利用することが可能です。

今挙げた代表的なGoogleのアプリケーションの他にも、GoogleWorkspaceでは、60 を超える Google のサービスを利用することができます。しかも、ユーザーが利用するアプリケーションは、管理者により一元的に制御・管理することが可能です。

GoogleWorkspaceは、当然、ビジネスの現場で使われることが想定されたグループウェアサービスです。したがって、組織ごとに設定されているセキュリティ・ポリシーに合うように、各種アプリケーションの機能をある程度カスタマイズできることが必要です。GoogleWorkspaceは、自社のセキュリティポリシーに合うように機能をカスタマイズできることも魅力の一つです。

この新しいGoogle Workspaceのサブスクリプションサービスを利用することで、たとえば、中小企業経営者は、より多くのことを成し遂げ、よりプロフェッショナルになり、顧客により良いサービスを提供することが可能になります。GoogleWorkspaceというソリューションは、現在誰もが利用できる統合されたGoogle Workspace体験をベースに、スマートな予約サービス、プロフェッショナルなビデオ会議、パーソナライズされたメールマーケティングなどのプレミアム機能を提供してくれます。

GoogleWorkspaceと無料のGoogleサービスとの違い

通常、GoogleWorkspaceと同程度のグループウェア(アプリケーション)を導入するには、時間と費用がかかります。しかし、GoogleWorkspaceの場合は、導入してすぐにこれらのアプリケーションを使い始めることができ、しかも月払いという低料金で利用することが可能です。GmailやGoogle Calendarなどは、Googleの無料のアカウントでも利用することができますが、GoogleWorkspaceには無料版に加えてビジネス向けの機能が追加されていることが特徴です(詳しい特徴については後述します)。

たとえば、外出している日時をGoogle calendarに設定しておけば、出席できない会議への招待が来たときに辞退のメールを自動返信することができます。また、プランによっては全社員に向けて社長がライブ配信をするといったことも可能なので、わざわざ会場を用意して大人数を集める必要はなくなります。

ほかにも、GoogleWorkspaceのGmail は、ビジネス利用に最適な機能とセキュリティを備えたものとなっています。たとえば、GoogleWorkspaceのGmailは、独自ドメインのメールアドレスが利用可能となっていますし( 例:○○○@□□□.co.jp )、メールやファイルの保存容量が2倍以上(申込みのプランによって、1アカウントあたり30GB~5TBで利用することが可能です)となっています。さらに、会社のセキュリティポリシーに合わせて、管理者がアカウント管理設定が可能となるなど、Businessで利用する際に欠かせないセキュリティ対策も施されています。

アプリを利用する側だけではなく、管理する側もGoogleWorkspaceなら様々な機能を使うことが可能です。管理者は管理コンソール画面を使って、ユーザーのアプリ利用状況やログイン状況、不審なアクセスなどを常にチェックすることが可能です。GoogleWorkspaceを導入すれば、そのユーザーとデータを一元管理するおとができ、セキュリティの強化、仕事の効率化を図ることができます。

Google Chatで安全なコラボレーションスペースを作り、全員で最新情報を共有したり、アイデアを共有したり、前回の旅行のビデオや写真、家計簿のGoogleシートなど、すべての重要な情報を一箇所で管理することも可能です。Google Chatで安全なコラボレーションスペースを作り、全員で最新情報を共有したり、アイデアを共有したり、前回の旅行のビデオや写真、家計簿のGoogleシートなど、すべての重要な情報を一箇所で管理することができます。GmailChatでグループ全員に向けてメッセージを作成するときも、共有カレンダーで会議の招待をスケジューリングするときも、スマートな提案により、おすすめのファイルを取り込み、@メンションで適切な人をすばやく追加することができます。また、スマートキャンバスを使ってGoogle Docsにチェックリストを作成し、役割や次のステップを素早く割り当てることで、物事をスムーズに進めることができます。また、プロジェクトで自発的な会話が必要な場合は、ワンクリックで、一緒に作業しているドキュメント、シート、スライドを直接Google Meetコールに提示することができます。

Gmailでグループ全員に向けてメッセージを作成するときも、共有カレンダーで会議の招待をスケジューリングするときも、スマートな提案により、おすすめのファイルを取り込み、@メンションで適切な人をすばやく追加することができます。また、スマートキャンバスを使ってGoogle Docsにチェックリストを作成し、役割や次のステップを素早く割り当てることで、物事をスムーズに進めることができます。また、プロジェクトで自発的な会話が必要な場合は、ワンクリックで、一緒に作業しているドキュメント、シート、スライドを直接Google Meetコールに提示することができます。

GoogleWorkspaceを利用する場合には、料金の支払いが必要となりますが、14日間の試用期間があるので、まずは登録して試してみるとその便利さがわかると思います。

他のサービスにはないGoogleWorkspaceの特徴は?

GoogleWorkspaceは、クラウド上で様々なアプリを動かすことができるサービスです。クラウド上にデータがあるということは、リモートで誰でもそのデータにアクセスできるし、アプリを使うこともできるということです。遠く離れた場所で仕事をしている人や出張中の人でも、データにアクセスして作業することができますし、他の社員と共同作業したり、ビデオ会議で話し合いができたりなど、オフィス以外の場所で仕事ができるという環境を整えることができます。

GoogleWorkspace には、情報共有を促進する仕組みやアプリケーションが用意されているため、自然と企業や組織におけるオンライン上でのコミュニケーションが活発になります。Gmailを使ったコミュニケーションだけでなく、Google MeetやGoogle Chatを使った情報連携、GoogleDriveを使った情報共有など、一つのプラットフォームを活用して、企業や組織のなかで働く人々のコラボレーションを実現させます。さらに、Google Workspaceのリアルタイム共同編集機能を使えば、チームで同じDoc、Sheet、Slideを同時に編集することができるので、在宅勤務中のバージョン管理が不要になります。変更は瞬時に行われるので、コメントやアクションアイテムを使ってお互いのアイデアを高め合い、より早く合意に達することができます。それでもまだ話し合う必要がある場合は、チームカレンダーを使ってミーティングを予定したり、時間制限のないGoogle Meetビデオ通話をしたり、チームチャットを使って詳細を詰めていくことができます。Google Currentsを使えば、独自の社内ソーシャルネットワークを構築し、組織全体のコミュニケーションを効率化することができます。

しかも、Google Workspaceは、機械学習や自然言語処理などのAIを活用して、摩擦をなくし、簡単なタスクを自動化し、十分な情報に基づいたビジネス上の意思決定に必要なデータベースのインサイトをチームに提供します。たとえば、従業員がカレンダーで会議を予約すると、Googleアシスタントが自動的に時間を見つけ、各参加者に最適な部屋を追加してくれます。また、GmailのSmart Compose機能は、文字通り従業員の代わりに文章を仕上げてくれ、Nudgeはメッセージへの返信を促してくれます。また、Google SheetsはBigQueryと統合されているので、大量の生のリアルタイムデータを便利に管理、分析、解釈することが可能です。

GoogleWorkspace は、通常のグループウェアとは異なり、インターネット接続環境とデバイス(PCやスマホ)があれば、申込みをしてすぐに利用することができるようになります。グループウェアを使おうと思うと、それぞれのアプリケーションを導入しなければなりませんし、それぞれのアプリの相性なども考えて導入を進めなければなりません。

しかし、GoogleWorkspaceは違います。GoogleWorkspaceはCloud上で機能しますから、サーバーのハードウェアなどを用意する必要は全くありません。そのため、企業や組織が行わなければならない初期投資額も少なくて済み、迅速に導入することができるため、企業あるいは組織のなかに短期間で稼働を開始させることができます。

また、GoogleWorkspaceは、その運用面においても優れています。GoogleWorkspaceを使う場合には、通常、自社のシステム運用担当部門やセキュリティ担当部門が行わなければならないサーバーの保守やバージョンアップ、セキュリティパッチの適用などの業務を、サービスの提供者であるグーグル社に任せることができます。したがって、企業のシステム運用担当部門やセキュリティ担当部門などの負担を大幅に軽減することができます。

GoogleWorkspaceを利用するメリット

利便性の向上

オフィスの生産性向上のためのツールをすべて1つの場所に集約することには大きな価値があります。Google Workspaceでは、メール、ドキュメント、カレンダー、チャットなどをシームレスに切り替えることができ、膨大な時間と労力を節約することができます。

使いやすさ

Google Workspaceの製品はシンプルで馴染みやすいことが特徴です。たとえば、DocsとSheetsは、Microsoft WordやExcelのような使い慣れたツールの機能を削ぎ落として提供しています。管理者コンソールをはじめとするその他のツールも、わかりやすい操作性と直感的な操作性を備えています。

コラボレーションと共有機能の充実

Google Workspaceの最も優れた点の1つは、チームメンバー間のコラボレーションを容易に実現できることです。複数のチームメンバーが同じドキュメントを使って同時に作業することができ、ファイルを異なるユーザー間で素早く共有することができます。

すべてがクラウドで動く

Googleは、クラウドで仕事をするというコンセプトの先駆者であり、最終的にはMicrosoftなどの競合他社にも同じことをさせました。Google Workspaceのすべてのアプリケーションはウェブブラウザで動作するため、ソフトウェアをダウンロードする必要がなく、ドキュメントへの変更は自動的に保存され、リアルタイムで行われます。

アプリの種類の豊富さ

後ほどご紹介しますが、Google Workspaceの生産性向上ツールとコラボレーションツールのラインナップは素晴らしく、ほとんどのニーズをカバーしています。

豊富なクラウドストレージ

ビジネスプランとエンタープライズプランのユーザーは、30GBから無制限のストレージを利用できます。また、Google Docs、Sheets、Slidesなどで作成したファイルは、ストレージの上限にはなりません。

無料版で利用できる機能の充実

多くのツール(Gmail、Docs、Driveなど)は、無料で使用することができます(個人アカウントの場合)。ただし、ストレージの制限があり、@gmail.comのメールアドレスが必要です。しかし、Google Workspaceにサインアップすると、14日間の無料トライアルが提供され、プロ用のメールアドレスを設定したり、Admin Consoleなどの追加機能を試すことができます。

インテグレーション

Google Workspaceには、あなたがイメージするあらゆる種類のツール(CRM、ウェブ開発、クリエイティブ、会計・財務、学術など)との統合機能が膨大にあり、増え続けています。これにより、Google Workspaceは既存のどのようなプロセスにも簡単に組み込むことができます。

代表的なGoogleWorkspaceのアプリ

Gmail

Google Workspaceの核となるのはGmailです。Gmailは、個人的なメールにも仕事で使うメールにも、ほとんどの人が慣れ親しんでいるアプリケーションです。Google Workspace版Gmailのインターフェイスは、個人的なメールに使うGmailとほぼ同じですが、実際にはいくつかの機能が強化されています。独自ドメインのメールアドレスが使えるのはもちろんのこと、以下のような機能があります。

  • オフラインでもメールの閲覧や下書きができる
  • グループ用のメールアドレスを作成できる
  • リードレシートの利用
  • 他のメールクライアント(Outlookなど)でGmailを利用できるようにする。
  • メールボックスへのアクセスを他のユーザーに委任できるようにする
  • S/MIMEの暗号化ができるようになる

Gmailのメリット

Gmailは親しみやすく、全体的に使いやすいです。Gmailアプリケーションの中で、Google Meetにアクセスしてビデオ通話をしたり、同僚とチャットをしたりすることができます。これは、Google Workspaceのアプリケーションがいかに緊密に統合されているかを示すものです。また、メールの追跡、パイプライン管理、メールマージを可能にするStreakや、複数のGmailアカウントを管理するChecker Plusなど、便利な拡張機能も多数用意されています。

Gmailのデメリット

欠点としては、ウェブベースのアプリであるため、Outlookのようなソフトウェアを使い慣れているユーザーにとっては、非常に違和感があることです。たとえば、Gmailではフォルダではなくラベルを使用しますが、これは誰にとっても便利ではないかもしれません。ただし、これは重大な欠点ではなく、機能的には、特に適切な拡張機能を有効にしている場合には、電子メールに必要なほとんどのことを行うことができます。

Google Calendar

Google Calendarもまた、ほとんど紹介する必要のないほど人気のアプリケーションです。Gmailと同様に、Google Workspace版のCalendarは、すでにおなじみの無料版と似た機能を有しています。カレンダーはチームメンバー間で簡単に共有することができ、Gmailやハングアウトなどの他のGoogle Workspaceアプリケーションと統合することができます。

Google Calendarのメリット

カレンダーは、イベント、ミーティング、タスク、リマインダーなどを簡単に共有できるように設計されており、会議室や備品などのリソースの空き状況を確認することもできます。さらに、複数のユーザーのカレンダーを見て、空いている時間を探すことができる「時間を探す」という便利な機能もあります。また、OutlookやiCalなどの外部カレンダーをインポートすることができ、Exchangeのカレンダーを使い続ける必要がある場合には、それらと同期することも可能です。

Google Calendarのデメリット

Google Calendarの欠点はほとんどなく、ほとんどの部分でうまく機能しています。ただし、マイナーな問題としては、複数のカレンダーを使って作業をすると、ときどき動作が不安定になることと、デフォルトで追加される国の「祝日」カレンダーに、無関係な祝日(他の州や地域の祝日など)が表示されることがあることです。

Google Drive

Google Driveは強力なストレージツール(およびDropboxの代替品)です。ファイルをクラウドに保存し、Webブラウザやデスクトップ(Googleファイルストリームなど)、またはモバイルデバイスから簡単にアクセスすることができます。利用者からの人気も高く、Driveのユーザー数は2018年に10億人を突破しています。Google Driveは、Googleの最も広く使われている製品の1つです。

Google Driveのメリット

Driveは、ユーザーがファイルにアクセスして共有するのが非常に簡単で、Googleファイルストリームを使用している場合は、ファイルへのアクセスがシームレスで、まるでコンピュータから直接ファイルを開いているような感覚になります。管理者は、共有設定を管理することができます(ユーザーが組織外の人とファイルを共有できるかどうかを指定するなど)。Docs、Sheets、Slidesで作成されたファイルは、ストレージの上限に達しません。また、Google WorkspaceのEnterpriseプランでは、無制限のストレージを利用できます(詳細は後述)。

Google Driveのデメリット

組織内での共有(または他のGoogleアカウントとの共有)は簡単ですが、Google以外のメールアドレスとの共有は、Googleアカウントの登録が必要になるため、手間がかかります。また、複数のGoogleアカウント(仕事用のアカウントと個人用のアカウントなど)にログインしている場合は、ウェブからDriveにアクセスすると、最後にDriveにアクセスしたときのアカウントではなく、常にデフォルトのアカウントにログインしてしまうため、少し面倒です。

Google Documents・Google Spreadsheet・Google Slide

ドライブの中では、Microsoft Word、Excel、PowerPointと同様の機能を持ったGoogleのサービスであるGoogle Docs、Sheets、Slidesにもアクセスできます。Docs、Sheets、Slidesは、Microsoftの製品をシンプルかつ機能的にしたものです。Microsoft Officeのファイル形式と互換性があり、ほとんどのユーザーがすぐに使い始めることができるほど親しみやすいものとなっています。

メリット

これらの生産性ツールは動作が速く、変更はリアルタイムで行われ、保存する必要はありません。複数のユーザーが同じドキュメントに同時に共同作業を行うことができ、変更内容の不一致を心配する必要がない。コメントシステム(特にDocs)は非常によく機能しています。さらに、バージョン管理も素晴らしく、(自動的に保存される)古いバージョンに簡単に戻すことができます。

デメリット

Docs、Sheets、Slidesはすべてウェブベースであるため、デスクトップ版のWord、Excel、PowerPointほど強力ではないことは留意すべきでしょう。Microsoft社のアプリケーションにあるような機能(柔軟な書式設定や高度な表計算式など)をすべて提供しているわけではないので、これらの機能を使って文書を作成する必要がある場合には理想的ではないかもしれません。

GoogleWorkspaceはセキュリティ面もばっちり!

GoogleWorkspace は、クラウド上でアプリケーションが機能します。PCだけでなくタブレットやスマートフォンからも同じように操作できるように設計されているのも、GoogleWorkspaceの利点です。Google Workspaceは安全な基盤の上で動作するように設計されているので、ユーザーの安全、データの安全、情報の秘密を守るために必要な保護機能を備えており、安心して他のユーザーと作業を行うことができます。

Google Workspace Admin Console では、データ、ユーザー、アプリを 1 つのポータルで管理できます。直感的なダッシュボードを使って、ユーザーやグループの追加と削除、ユーザー エクスペリエンスのカスタマイズ、デバイスの管理、ロールの作成、権限の割り当て、セキュリティ設定の構成を行うことができます。たとえば、信頼できないアプリをブロックしたり、セキュリティキーを強制したり、二段階認証を要求したりすることができます。ユーザーが新しいコンピュータやモバイルデバイスから「Google Workspace」や関連アプリにログインすると、Googleからテキストメッセージが送信され、ユーザーが会社のデータにアクセスする前に入力しなければならない認証コードが表示されます。また、Google Workspaceには、セキュリティ上の脅威をチェックするメールスキャン機能が強化されているほか、セキュリティ分析やベストプラクティスの推奨など、ビジネスを守るための機能が搭載されています。

したがって、GoogleWorkspaceは、テレワーカーやフロントワーカー(お客様と最初に接する従業員。一般には営業部門の社員)にも最適なサービスです。

GoogleWorkspaceでは、クラウド上にデータなどを保存することになるわけですから、情報漏えいや改ざんなどが心配になる人もいるでしょう。しかし、GoogleWorkspaceは、最新のセキュリティ基準を満たすように設計されているので安心して利用することができます。GoogleWorkspace のデータは全て Google のサーバーに安全に保存されているので、万が一、企業や組織内のPCやハードディスクの故障や盗難が起こったとしても、大切なデータが失わせてしまう心配はありません。また、GoogleWorkspaceを使えば、メールデータも従来の POP メールシステムのように、各自が使っているPCへダウンロードしたりしないので、コンピュータウイルスへの感染やセキュリティソフトによるウイルススキャンなどの手間も大幅に削減することができます。

Google Workspaceを利用するもう一つの大きな理由は、このプラットフォームがお客様の情報を安全に保つために努力していることです。Google社は、物理的なデータセンターとクラウドでの運用の両方で、業界をリードする厳格なセキュリティプロトコルを採用しています。これらの対策には以下のようなものがあります。

・2段階認証

認識できないデバイスから誰かがサインインした場合、そのアカウントのユーザーには直ちに検証コードを記載したテキストメッセージが送信され、セキュリティの層が厚くなります。

・最先端のセキュリティ

Googleの物理的なデータセンターを守るために、「ミッション:インポッシブル」スタイルのレーザー検知や生体認証などの「一流」のセキュリティ対策が施されています。GoogleWorkspace に保存されているデータは、複数のデータセンターに分散して管理されています。したがって、火災や災害の発生時には、他の安定した安全なデータセンターからデータを自動的かつスムーズに利用することが可能です。

・完璧な前方機密性

Googleのサーバーと他社のサーバーの間を移動するコンテンツはすべて暗号化されています。例えば、あなたが送受信するすべてのメールは100%暗号化されているので、安全に開くことができます。管理者は、特定のコンテンツに対してカスタマイズした暗号化ルールを設定することもできます。

・ログイン監視のAI検知など充実した監査機能

不審な行動に対抗するために、Googleは新たなログイン行動や異常なログイン行動を検知した場合、管理者に直ちに警告します。メールの送受信データや保管されているデータは暗号化され、安全性が確保されています。また、社内のデータに関しては、社内の管理者が不正アクセスや不審な操作を監視し、万が一の時でも対応できるようになっています。Googleでは、セキュリティとプライバシーを専門とする従業員が数多く常勤しており、複数の独立した第三社機関による監査を定期的に受けるなど、セキュリティ面もしっかりしています。実際に利用者がどのように操作したかといった監査ログの機能も有しているため、安心です。

GoogleWorkspaceの導入を考えるべきケース

Google Workspaceは以下のような方に適しています。

  • チームが簡単にコラボレーションやファイル共有ができ、管理者がアクセスやセキュリティ設定をコントロールできるアプリケーションツールセットを利用したい中小企業の方
  • メールや生産性向上のためのツールを手頃な価格で提供し、顧客やパートナーと簡単に仕事を共有したいと考えている個人事業主やフリーランスの方
  • 学校や教育機関で、教師と生徒のコラボレーションを実現したい方(注:Google Workspace for Educationには無料版があります)
  • Google Workspaceの非営利団体向け無料版を利用したい非営利団体の方
  • デスクトップソリューションやローカルストレージではなく、クラウドでの作業を希望する方

GoogleWorkspace利用上の注意!

Google Workspace は、クラウド上で様々なアプリケーションを利用することができるサービスです。したがって、GoogleWorkspaceを利用するためには、原則インターネットの環境が必要ということになります。オフライン化で利用できる機能もありますが、GoogleWorkspaceを最大限に利用するためには、インターネット環境が不可欠です。

GoogleWorkspaceの料金プラン

GoogleWorkspaceは有料のサービスですが、「Business Starter」「Business Standard」「Business Plus」「Enterprise」という4つの料金プランが用意されています。いずれも同じようにGoogleの各種アプリを利用することができますが、プランによってGoogle Driveの容量やビデオ会議に参加できる人数などが異なります。

個人用ドライブ、チーム用ドライブともに、Google Workspaceでは、クラウドストレージは無制限です。Google Workspace Basicでは、ストレージ容量は30GBに制限されていますが、これは無料版の2倍の容量となっています。

また、「Business Starter」以外のプランには、GoogleWorkspace内を検索することができる「Cloud Search」が利用できるなど、利用できるサービス内容にも差があります。すべてのプランには、2段階認証やグループベースのポリシー管理、高度な保護機能プログラムが含まれていて、Enterpriseプランには、ライブストリーミングやデータ損失防止(DLP)、Cloud Identity Premiumなど、大規模Businessに適した機能が含まれています。いずれのプランも24時間365日対応のサポート付きとなっているので安心して利用できます。

GoogleWorkspaceのプラン

月料金 ユーザー数の上限 クラウドストレージ
Business Starter 680円 300 30GB
Business Standard 1,360円 300 2TB
Business Plus 2040円 300 5TB

(2021年6月現在の情報に基づきます)

なお、Enterpriseプランだけは、インターネットを通じて利用申込みができないので、利用を希望する場合には、Google営業担当者または販売パートナーに問い合わせる必要があります。

Google Workspaceには、非常に多くのアプリ、機能、プランが提供されているため、具体的に何が含まれているのか、個人アカウントの無料版(Gmail、Drive、Docsなどの主要なツールにアクセスできる)に比べて有料プランの利点は何なのかを理解するのは必ずしも容易ではありません。

しかし、Google Workspaceは、以下のようなプロフェッショナルやビジネスユーザーに最適なソリューションです。

・独自のドメインでメールアドレスを持ちたい
・ストレージの容量制限を気にしたくない
・クラウドでの作業を好む
・生産性の高いアプリケーションを利用したい
・チームメンバー間のコラボレーションを容易にしたい
・ユーザーアクセス、共有設定、セキュリティ設定などを管理したい

何より、GoogleWorkspaceの価格は、生産性向上のためのソリューションの中でも比較的手頃なものとなっています。Microsoft Officeには同じような価格のプランがありますが、追加料金なしで無制限のストレージを利用できるプランはなく、Google Workspaceは非常に有利です。