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SKYSEA Client Viewとは?
SKY社が提供するIT情報の資産管理に必要な機能を一つのソフトウェアにまとめたオールワンパッケージシステムです。
ソフトウェア資産管理・デバイス機器管理・ログ管理など多彩な機能を掲載し、コニカミノルタ・リコー・総務省など1万7,000近くの企業や組織で導入されています。
SKYSEA Client Viewの特徴は2007年の発売以来、ユーザー評価や社会情勢の変化などを考慮し毎年バージョンアップを行っている点です。
2020年のバージョンアップ内容は企業の情報漏洩事件が多発したこともあり、取引先に送るメールや共有フォルダへの自動暗号化など情報盗取のリスク軽減に向けての対策が発表されました。
現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策や多様化する働き方改革に対応するため、企業や組織間でテレワークの導入やクラウドサービスへの移行が加速しています。
自宅やサテライトオフィスなど様々な場所で仕事が行えるようになる一方、犯罪者からのサイバー攻撃対策や内部漏洩に関しての対策を強化する必要があります。
企業にとって最も大事な資産の一つである情報を保護するための仕組みを強化するため、SKYSEA Client Viewをはじめとした情報資産管理システムが必要です。
SKYSEA Client Viewが持つ3つの特徴とは?
毎年新たな機能を追加しながら進化をし続けている点や豊富な機能を搭載している点が特長です。
豊富な機能を搭載
オールインワンパッケージシステムを謳っていることもありIT資産管理の管理はもちろん、情報漏洩対策・テレワーク支援・業務効率改善など多数の機能を搭載しています。
複数のセキュリティソリューションを導入する必要が無いので、コスト削減や効率的な管理が可能です。
また、デバイス機器やハードウェアの情報などを一元管理することで、管理者の業務負担を軽減します。
毎年バージョンアップを実行
ユーザーの声や社会の変化を丁寧に吸い上げ、毎年新たな機能が搭載されます。
現場や社会で求めている機能が搭載されることで利便性や安全性が向上し、社員にとっても安心感を持って今後も利用が可能です。
また、毎年何かしら変化があることで、「成果の見えづらいセキュリティ面への投資も決断してよかった」と経営者の投資満足度向上や継続的なセキュリティ面への投資を引き出す要因にもなります。
情報資産を守る対策を豊富に搭載
外部からのサイバー攻撃やマルウェア感染への対策はもちろん、内部犯行に対しての対策も様々な機能が搭載されています。
情報漏洩の被害総額は年々深刻さを増しており、2020年8月に日本IBMが発表した調査では1度情報漏洩が起きると業務の復旧やビジネス機会の損失も含め、約4億5,000万円の被害総額になると発表しました。
2020年には三菱電機、カプコン、NTTドコモなど多くの企業で情報漏洩が多発しており、各企業は情報漏洩に対して敏感になっています。
また、現在はオフィスへの出勤がデフォルトでは無くなっており、以前には機能していた同僚や上司からの監視の目も期待できない状況です。
オフィスよりも自由度の高い自宅やカフェなどでの作業増加や多額の金銭的報酬が見込めることもあり、給料・待遇・人間関係などで不満を持った社員が情報を流出しても不思議ではありません。
そして、サプライチェーン攻撃に代表されるように自社の情報資産を守るだけでなく、取引先を守るためにもセキュリティ対策を強化することが必要です。
情報漏洩が起きた場合の影響 | 想定される実被害 | |
内容 |
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SKYSEA Client Viewの機能とは?
SKYSEA Client Viewの基本機能やオプションの一部をまとめました。
毎年バージョンアップを行っていることもあり、多くの機能を搭載しています。
基本機能
機能 | 主な内容 | 導入効果 | |
資産管理 |
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セキュリティ管理 |
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デバイス管理 |
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レポート |
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ログ |
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メンテナンス |
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過重労働対策 |
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オプション
機能内容 | 効果 | |
サーバー監査 |
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モバイルデバイス管理(MDM) |
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セキュリティ対策強化 |
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SKYSEA Client Viewが求められる理由とは?
適切なライセンス管理、セキュリティ対策の強化、テレワークへのスムーズな移行を希望している企業が増えていることが考えられます。
適切なライセンス管理
ソフトウェアは有償・無償問わず著作物であり不正使用をした場合は、著作権法を違法した罪に問われ罰金や懲役を課せられます。
そのため、制作者のライセンスを得て正しく使用しなければなりません。
ですが、ソフトウェアはスマートフォンやPCなどハードウェア機器のように実物と台帳を照らし合わせながら確認ができず、さらにライセンスの正当性を証明するには多くの時間とコストが掛かるため、効率的に管理する必要があります。
また、当然のことですが違法に使用したソフトウェアは、メーカーサポートを受けられません。
アップデートされた最新バージョンを利用できないため、犯罪者に脆弱性攻撃やマルウェア感染を受けるリスクが高まります。
情報漏洩が起きた場合は取引先・顧客からの信用低下や経済利益の損失など、深刻な被害を受けます。
そして、社員の異動・退職によって未使用となったライセンスを放棄していると余分なコストが発生するだけでなく、管理者の業務負担も増します。
コンプライアンスの順守やセキュリティリスクを回避するためにも、適切なライセンス管理が必要です。
ライセンス管理を行うメリット
- 効率的なソフトウェア管理
- ソフトウェアの不正利用防止
- マルウェアの感染リスク軽減
- 余剰ライセンスのコストカット
セキュリティ対策
サイバー攻撃やマルウェア感染の手法は年々多様化しており、情報漏洩を防ぐために企業は様々な点に配慮して対策を行わなければなりません。
特にファイアウォールやウイルス検知ソフトに掛かりにくいWindowsのPowershellを利用したファイルレス・マルウェア、突然使用しているPCが機能不全状態に陥るランサムウェアなど深刻な被害をもたらす攻撃が増加しています。
特にここ数年はランサムウェアの被害が世界中で増加傾向にあり、ダークウェブで料金を支払えば技術や知識が無い者でもランサムウェアを手にできてしまうRaaS(Ransomware as a Service)の普及が、非常に大きな要因だとされています。
SKYSEA Client Viewはデバイス機器の管理やログ機能を活用するのに加え、IPS/IDS・アンチウイルス・ファイアウォールなど多彩な機能を搭載するUTM(Unified Threat Management)、社員の利用するデバイス機器をエンドポイントと位置づけセキュリティ監視を行うEDR(Endpoint Detection and Response)などと連携します。
UTMやEDRは各メーカーが市場に提供している商品と連携するため、より強固なセキュリティ対策を行うことが可能です。
UTMの主な機能
- ファイアウォール
- アンチウイルス
- IPS/IDS
- アプリ制御
- Webフィルタリング
EDRの主な機能
- エンドポイント内のセキュリティ監視
- 端末内のマルウェアの検知・隔離
- 感染経路の把握・分析
- エンドポイント内の行動可視化
テレワークへのスムーズな導入
新型コロナウイルス感染症の拡大防止や多様な働き方を目指した働き方改革に対応するため、在宅勤務やテレワークを導入する企業が増えました。
場所を問わない働き方を導入するにあたり自社で全てのネットインフラを揃えるオンプレミスからクラウドサービスを利用する企業も増えています。
オフィス勤務に囚われない働き方は社員と企業双方に多くのメリットを与える反面、セキュリティ対策や業務状況の見える化が課題でした。
SKYSEA Client Viewを導入することで、部署・ユーザー単位でのアクセス制限やファイルの自動暗号化、不許可端末ログなどを行い、不正アクセスやサイバー攻撃のリスク軽減に努めます。
また、USBメモリの使用制限やクライアントPCログ・解析を行うことで内部漏洩の抑止効果も期待できます。
一方、業務状況の把握に関してはログ機能を活用して、ファイル・Webサイト・アプリへのアクセス状況や起動の有無を確認します。
さらに、ログ機能や自動シャットダウン機能を活用して、特定社員への業務の偏りやサービス残業の常態化を避けます。
テレワーク導入による企業メリット
企業 | 社員 | |
内容 |
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Ver.16で追加されたテレワーク向け機能
機能 | 導入効果 | |
ログ解析レポート |
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残業時間レポート |
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時間帯別使用状況解析レポート |
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ユーザー操作時間レポート |
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まとめ
SKYSEA Client Viewは多彩な機能を搭載し、企業の業務効率改善や情報資産を守る仕組みの安全性強化など多くの面でメリットを望めることがわかりました。
ただし、多くの機能を搭載していることもあり、導入前に自社にとって本当に必要な機能がどの程度あるか吟味する必要があります。
既に別のセキュリティソリューションで情報漏洩対策やテレワークへの移行を進めていた場合は、機能が被ってしまう可能性があるからです。
セキュリティ分野への投資は導入効果が見えづらいこともあるため、慎重に判断してください。