ひとことで言うと
セクストーションメールとは、「恥ずかしい姿を撮影した。ばらまかれたくなければ暗号資産で払え」と脅す詐欺メールです。家々に配るチラシのように同じ文面が大勢に届いており、撮ったという映像はまず存在しません。
1こんなメール、届きましたか?
落ち着いて大丈夫です。これはセクストーションメールと呼ばれる、よくある詐欺メールです。書かれているような映像は、ほぼ間違いなく存在しません。
セクストーションは、英語のSex(性)とExtortion(ゆすり)を合わせた言葉です。
2同じメールが大勢に届いています
犯人は、あなたを見張っていたわけではありません。手に入れたメールアドレスへ、同じ文面を一斉に送っています。家々のポストに入るチラシと同じで、あなたはたまたま受け取った大勢のひとりです。
似た文面は2018年ごろから何度も出回っています。機械翻訳のような、不自然な日本語で書かれていることもよくあります。
3信じさせて焦らせる4つの手口
-
1昔どこかで漏れたパスワードを書き写す
-
2差出人の欄を、あなたのアドレスにする
-
3「48時間以内」と期限を切って焦らせる
-
4暗号資産(仮想通貨)で払えと迫る
どれも、あなたの端末をのぞかなくてもできることです。パスワードは、ほかのサービスで過去に漏れた名簿から拾ったものとみられます。差出人の欄は、送る側が自由に書き換えられます。
4撮ったという映像はありません
IPA(情報処理推進機構)に寄せられた相談では、撮ったという映像がメールに添えられていた例は確認されていません。払わなかったために映像がばらまかれた例も、1件も見つかっていません。
5払わずに無視すれば大丈夫
払わない、返信しない、リンクを押さない。この3つを守れば大丈夫です。書かれていたパスワードをいまも使っているなら、それを使うサービスすべてで変更し、2段階認証もオンにします。パスワードに鍵をもう1本足すしくみです。
会社のメールに届いたら、情報システム部門(情シス)へ知らせます。個人のメールで不安が残るときは、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」や、警察相談専用電話「#9110」に相談できます。
6ひとことでまとめると
セクストーションメールとは、撮ってもいない映像をネタに「ばらまかれたくなければ払え」と大勢へ送りつける、脅しの詐欺メールです。
- チラシ = 一斉送信の迷惑メール同じ文面を大勢に配る
- ゆすり = セクストーション性的な弱みをネタにした脅し
- 差出人の書き換え = なりすまし自分のアドレスから届いたように見せる
- もう1本の鍵 = 2段階認証パスワードのほかにもう1つ確かめる
もっと詳しく知りたい人へ
メール脅迫・セクストーション対策:身代金要求メール対応の完全ガイド
AI時代のフィッシング攻撃
AI技術の進化により巧妙化するフィッシング攻撃の最新動向と、組織が取るべき対策を解説。AI生成フィッシングの特徴と防御戦略がわかります。