RPAとは?無料使えるものからオススメのツールまで広く紹介!

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RPAを使って業務を自動化・効率化していく形が広まってきています。働き方改革など様々な背景やオススメのツール、無料のRPAまで広く紹介しています。

RPAとは?

RPAとは “ Robotic Process Automation ”のことで定型作業のような単調な仕事であれば、コンピューターが人間の代わりに自動化して行うツールのことを言います。近年多くの企業が導入に踏み切り、注目を集めているツールです。RPAは業務の生産性向上に大きく貢献するツールです。これまでの人が行っていた単純作業をRPAが行うことで、企業の働き方を変えて行きます。RPA導入で労働者は労働時間を短縮できます。また、RPAは日本が直面している労働人口の減少と言う問題への解決策にもなります。本日はRPAについてお話ししていきます。

RPAが注目を集める背景

近年RPAが注目を集めるのは、これが働き方の効率を大幅に改善してくれるからです。人が作業する場合、どんな単純な作業でも必ずミスが起こります。人間は長時間の労働には耐えられず、必ず疲労していきます。また従業員を長時間働かせることは今の社会の中では非常に難しくなっています。

一方で、コンピューターが作業する場合、疲労は発生しません。そして、ミスも起こりません。文句も言いませんし、長時間働かせても訴えられる事もありません。従い、法則性のある単調な作業で作業量が多いだけの業務であれば、人間が行うよりもコンピュータが行った方が効率良いのです。RPAが解決するのはまさにこの問題です。

このRPAの導入により、働き方は大きく効率化します。単調な作業はRPAに任せ、人間はより創造的な仕事を行うといった形で仕事の役割分担がなされます。RPAが仕事を行うことで以下のような効果が期待できます。

  1. 業務処理の高速化:業務処理の速さは人間よりも圧倒的に速いため、業務の作業効率を大幅に高め、生産性を向上させます。
  2. コスト削減:定型作業に人手を割かないことで、人件費を削減できます。
  3. ケアレスミスの防止:コンピュータが作業することでケアレスミスが起こる要素をなくします。
  4. 人とロボットの役割分担:定型作業はRPAが行い、人間は創造性を求められる仕事を行う。

RPAのツール

ここでは、具体的にRPAのツールをご紹介していきます。しかしその前に、注意点があります。RPAが業務の生産性を上げるのは作業がきちんとルール付けされている場合です。人間がやる単純作業と言うのは多くの場合、人それぞれ独自のやり方で行われています。RPAに同じ作業やらせる場合は、作業工程を統一化する必要があります。この作業工程の統一ができてないとRPAでの自動化が難しくなります。RPA導入の際には、RPAに指示する仕事をきちんと整理する必要があります。

多くのRPAツールが販売されています。その殆どは有料です。導入に当たり費用は数十万円から数百万円かかるものもあります。決して安い費用ではないので、導入にあたりどのような効果をもたらせるのかをきちんと検証する必要があります。費用はかかりますが、RPAはプログラミングスキルを必要としないので、コスト面の問題がクリアになれば導入への障壁はさほど高くないと考えられます。

RPAに無料のものはある?

ここまでRPAの利便性についてご説明しました。RPAは業務の自動化により生産性向上に大きな貢献をするツールですが、導入にはそれなりのコスト(数十万円~数百万円)がかかります。もちろん一定の期間で見ればそのコストは十分回収できるのですが、その効果を実感してない人にとっては、導入を戸惑う要因にもなり得ます。導入を躊躇している方々にとっては、試しにRPAを利用してみることをお勧め致します。では、このRPAツールですが、無料で利用できるツールは無いのでしょうか?実は、あります。代表的な例を挙げると、”RPA Express”というツールが無料で提供されています。

無料で使えるRPAExpress

RPA ExpressはアメリカのWork Fusion 社の商品です。同社の製品はRPA Express StarterとRPA Express Proの二種類あります。無料版はRPA Express Starterになります。Windowsのみの対応なのでご注意ください。利用の仕方も以下の通り非常に簡単です。

  1. Work Fusion社のウェブサイトにアクセスする。
  2. 必要事項を入力して登録完了
  3. RPA Expressをダウンロードする。
  4. RPA Express をインストールする。
  5. ユーザーID、パスワードを設定する。

これで利用可能になります。注意点はアメリカの会社ということもあり、表示画面は英語表記になります。

PRAにOSSの製品はあるの?

まず、OSSとは”Open Source Software”の略称です。ソフトウェアの中でもソースコードを無償で提供しており、改変も認められているプログラムを指します。一般的にはJava、Python、PHPなどにより構築されたプログラムがこれに該当します。では、RPAにもこのOSS製品があるのでしょうか?結論から言うと、RPAソフトの中にもこのOSSの製品というのはあまり存在しません。いくつかのOSS製品は限定的にRPAとして利用できますが、専門の知識を持ったIT技術者が保守を行う必要があります。

人気なRPA製品

ここでは人気のあるRPA製品についてご紹介致します。RPAツールの中で現在最も高い人気を誇っているのがUiPathです。ここではUiPathについてお話しいたします。

UiPath

UiPath (ユーアイパス)はアメリカのUiPath社が開発したRPAツールです。このツールは操作性の高さや充実したサポート体制により人気が高まっています。この特徴は以下の通りです。

  1. Windowsのアプリケーションと連携
  2. シナリオ変更が簡単
  3. 日本語での充実したサポート体制
Windowsのアプリケーションと連携

エクセル、ワード、メールなどのWindowsの機能を同時にデータ処理できます。

シナリオ変更が簡単

RPAはロボットに自動化する作業(シナリオ)を覚えさせ、作業を行わせますが、このシナリオの変更がUiPathでは簡単にできます。また、追加、変更したい作業をドラッグ&ドロップだけで付け足せるので、変更作業自体が非常にシンプルにこなせます。プログラミング技術も必要ありません。

日本語での充実したサポート体制

アメリカの会社ですが、日本法人も構えており、日本語でのサポートを充実させています。また、UiPath社は自社ツールの学習のために様々な教材や学習の機会を提供しています。例えば、自社のウェブサイトでは”UiPath Academy”というE-learningの講座を受講できます。講座には2つのコース(テクニカルコース、RPA推進コース)があり、どちらも無料で利用できます。

また、『できるUiPath』という電子書籍も無料でダウンロード可能です。さらに、60日間無料でツールを利用することもできます。この充実じたサポート体制もUiPathの魅力の一つです。

比較表

先ほどご紹介した人気のRPAツールの特性を簡単にまとめました。

特徴 価格 言語
UiPath クラウド/ オンプレミス対応可。シナリオ変更簡単。 52.5万円 日本語
WinActor 導入前の無料相談可。全ての規模に対応。 90.8万円 日本語
BizRobo! クラウド型。複雑な業務にも対応可 720万円 日本語
Blue Prism 高いセキュリティ対応。クラウド型 120万円/年 日本語
Automation Anywhere クラウド/ オンプレミス対応可 100万円/年 英語

RPAに関する情報収集

RPABANK

RPA BankとはRPAに関する情報交換・共有が可能なプラットフォームです。ここではRPAの問題や悩みを共有することが可能です。このサイトに会員登録することでRPAに関する有益な情報にアクセスできます。RPAの導入を検討されている方はまずはRPA Bankでの情報収集をお勧めします。ここでは以下のような情報を入手できます。

RPABankのメリット
  1. RPAのマーケット情報の提供
  2. RPA導入企業の実例紹介
  3. エンジニア対象のワークショップの実施
  4. イベント・勉強会の開催

VBAとの違いは?

VBAとは”Visual Basic for Applications”の略称です。マイクロソフトの拡張機能でエクセル、ワード、パワーポイントなどのアプリケーションに備わっています。このVBAを用いても仕事の自動化が可能です。では、RPAとVBAの違いは何なのでしょう?2つの機能は殆どが同じですが、RPAの優位性は下記の通りです。

RPAの優位性

  1. 大量のデータを高速で処理できる
  2. AI・OCRとの連動
  3. プログラミングスキル不要

VBAが利用できるのはあくまでMicrosoft Office内のみです。また、プログラミング言語なため、プログラミングスキルを必要とします。対して、RPAは基本的にパソコン内の作業であれば全部自動化が可能で、プログラミングスキルは不要です。AI、OCRとの連動とは例えば、契約書の作成などのケースです。顧客ごとに注文の商品や明細、納期は異なります。ここは所謂、非定型部分のためRPAで作業するのは難しいのですが、この非定型の情報をAIやOCRで読み取ります。読み取った情報をフォーマットに落とし込む作業をRPAで行います。RPAは自動化作業しかできないと言う難点がありますが、他のツールと連携できることで弱点を補える側面があります。一方、VBAには残念ながら、このような他のツールとの連携機能はありません。

iPaaSとの違いは?

まず、 iPasS(アイパース)とは”Integration Platform as a Service”の略称です。クラウドサービスやオンプレミスサービスのシステムをiPaasは接続したり、統合できます。ここではこのiPaaSとRPAの違いについて解説して行きます。違いは簡単に言うと実行環境の違いです。RPAの仕組みは冒頭でも申し上げましたが、PCの中で事前に作業工程を設定したものを自動化で処理していくと言うものです。一方でこの仕組みの中にRPAの弱点があります。つまり、RPAの作業はユーザインターフェース(UI)大きく依存しているということです。UIが変わってしまうと作動しなくなる可能性があります。

一方、iPaaSの動作環境はクラウドであり、クラウド上で様々なアプリケーションを連携させることが可能です。クラウド上での連携となるためユーザインターフェースの変更に影響を受けません。ただし、iPaaSの難点はアプリケーションの連携ができるのはAPIを備えるクラウドサービスのみと言う点です。UIが変わらない動作環境ではRPAを使用し、UIが変わりやすい環境であればiPaaSを選択すると言うのが一般的です。

RPAの資格

RPAにはという資格も存在します。全てのツールにあるわけではなく、あくまで特定の会社のツールのみになりますが、WinActor用の「RPA技術者検定」という検定試験があります。NTTアドバンステクノロジのRPAツールですので、日本語でのサポートも充実しており、日本国内ではシェアの高いツールです。RPAの需要は年々高まっていますが、この技能を証明する検定は日本ではRPA技術者検定だけです。そのため、RPAの資格を狙いたい方は必然的にWinActorについての知見を深めることをお勧め致します。以下3種類の検定があります。

名称/金額/内容/時間/基準/受験

名称 受験料 内容 試験時間 基準 受験資格
アソシエイト技術者検定 6,500円 (税込) WinActorの基礎知識。PCを操作する実技試験 60分 (50問) 7割以上 なし
エキスパート技術者検定 15,000円 (税込) シナリオ構築、応用、変更、トラブル対応 120分 (4問) 6割以上 なし
プロフェッショナル技術者検定 未定 未定 120分(予定) 未定 エキスパート技術者検定 合格者

 

RPAの運用ルールはどうする?

最後にRPAの導入を決めた後の運用ルールについてお話しいたします。RPA導入により定型作業の自動化が可能となり、仕事が大幅に効率化します。一方でRPAも万能ではなく、そこにリスクも存在します。従い、そのリスクをしっかり把握し、どのような運用ルールで使用していくのか?を事前に整理することが大切です。以下にRPA導入によるリスクを整理します。

  1. ロボット作成者のスキル
  2. システム不具合
  3. エラーの見過ごし
  4. 不測の事態の対応
  5. 不正使用のリスク

ロボット作成者のスキル

RPAは定型作業を行うロボットを作成します。しかし、そもそもは人が行っていた仕事なので人それぞれにやり方があります。人がそれぞれのやり方で行っていた作業を同じやり方にしてロボットに命令しなければいけません。そうでないとロボットは作業ができません。ここでロボットに作業を命令する人のスキルが問われます。ロボットに命令する人のスキル次第で全体の作業効率が決まってしまうからです。ロボットの作成には一定のスキルを持った人が行うよう基準・資格などを設けることを検討すべきです。

システム不具合

RPAと連携するシステムに万が一不具合があった場合、作業が止まってしまいます。また誤作動を起こすリスクもあります。不具合が起きた場合それに気づき、シナリオを書き換えるなどの対策が必要です。

エラーの見過ごし

RPAは定型作業を淡々とこなします。仕事が定型であれば、膨大な量でも短時間で処理できますが、その中にもしイレギュラーな処理があった場合は対応ができません。その部分は処理が行われません。しかも間違えたことにも気づきません。やはり人が定期的にチェックするか、他のツールとの併用(OCR, AI)などで間違い探しなどの対策はとる必要があります。

不測の事態の対応

平常時の仕事であればRPAは指示さえきちんと出していれば、特段の問題は無いかもしれません。しかし、不測の事態が起こった時はどうでしょう?火災、水害、地震などです。どれも高頻度で起こるものではありませんが、絶対にないとは言えません。このようなリスクは常にあるので、いくら便利と言っても全ての作業をRPAに任せるのはリスクが高いと思います。

不正使用のリスク

RPAが個人情報の処理に使用されることも想定されます。その場合、膨大な個人情報が処理されるため、万が一、不正使用された場合は大量のデータが流出します。このような事態を防ぐためにも、情報にアクセスできる人、場所を制限するなどのルールが必要です。

 

RPAは定型作業であれば、自動化処理により作業効率を大きく上げられます。しかし、実際の仕事では皆同じ定型作業をやることはあまりないというのが実態だと思います。RPA導入のキーになるのは如何にRPAに仕事をオーダーするか?どのように運用するか?というポイントだと思います。是非、今回の記事を参考にしてみてください。

 

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